【導入事例】 Sma-pa マイナターミナル NTT東日本関東病院様
NTT東日本関東病院様について

NTT東日本関東病院様の特徴についてお聞かせください。
当院は、1952年に日本電信電話公社の職域病院「関東逓信病院」として開院し、保険医療機関の指定を経て一般向けにも医療提供を開始しました。1999年に現在の「NTT東日本関東病院」へと改称し、地域に根ざした総合医療機関として発展を続けています。
そして、東京都品川区・大田区における地域医療支援病院、ならびに地域がん診療拠点病院として指定され、幅広い診療科を有する中核病院として地域医療を支えています。なかでも、がんの早期発見や、内視鏡手術、ラジオ波焼灼療法、手術支援ロボットの導入といった低侵襲治療に注力している点が大きな特徴です。
さらに、国際診療科では、海外での診療経験を持つ内科医師が診察を行っており、外国籍の患者さんに対応できる体制を整えていますので、訪日外国人旅行者や地域在住の外国人にとっても受診しやすい環境です。
DX/ICT化への取り組みについてお聞かせください。
日本を代表する情報流通企業であるNTTグループの一員として、新技術の導入や医療現場のデジタル化に積極的に取り組んでいます。 先端技術を駆使したスマートホスピタル病棟の立ち上げは象徴的な取り組みといえるでしょう。スマートホスピタル病棟ではIoTを活用し、測定した結果が電子カルテに自動で登録されるシステムを導入しています。また、離床センサーで患者さんの動きを把握し、転倒リスクの早期発見や安全な療養環境の維持に役立てているのも特徴のひとつです。
今後も医療DXの推進で、地域医療のさらなる発展に貢献していきたいですね。
【NTT東日本関東病院様 過去のUSEN-ALMEX商品導入事例】
積極的にデジタル化を進め、患者さんにも職員にも優しく快適な医療機関を目指す。 | 株式会社USEN-ALMEX
1952年、NTTグループの前身である日本電信電話公社の病院として開院した「関東逓信病院」。当時は職員および家族のみを対象にした職域病院でしたが、1986年に保険医療機関の指定を受け、広く一般に開放されるように。1999年に「NTT東日本 関東病院」と改称し、総合病院としてさまざまな病気の治療に対応しています。同院は積極的に病院のDX化に取り組んでおり、その一環として、アルメックスの受付機や自動精算機を導入。その効果について伺いました。
www.usen-almex.jp
USEN-ALMEX製品の導入経緯について

マイナ保険証が運用された結果、院内の動線が複雑化していたと聞きました。
既に利用していたUSEN-ALMEXの「Sma-pa TERMINAL」は、既存の健康保険証をOCRで読み取るタイプで、マイナ保険証に対応した顔認証付カードリーダーが付属していません。そのため、マイナ保険証をご利用の患者さんは、まず再来受付機で受付を済ませ、改めて窓口に並んでオンライン資格確認を行う流れになりました。当院のように再来受付機を設置している総合病院だと、受付機で診察券、窓口でマイナ保険証を提示する必要があり、動線が複雑化して患者さんの負担が増えてしまいます。
また、その都度患者さんのカルテを呼び出す必要があるため、結局は人を介さないと処理ができません。毎日1400人ほどの患者さんが訪れる当院にとって、マイナ保険証の確認作業が増えたことは切実な問題でした。
なぜ、最新型「Sma-pa マイナターミナル」の追加導入を決めたのでしょうか?
再来受付機をマイナ保険証対応にしなければ、複雑化した動線を元に戻すことができず、患者さんや職員の負担軽減が叶いません。そこで、USEN-ALMEXに「既存の再来受付機とマイナ保険証のカードリーダーを連動させたい」と相談したところ、開発中の新機種「Sma-pa マイナターミナル」をトライアル運用してみないかとご提案いただいたんです。もちろん、リリース前の新機種をトライアル導入することに対して不安がなかったわけではありません。しかし、その結果が患者さんにとってより良いサービスにつながると信じて決断しました。私たちのニーズと、USEN-ALMEXからの提案内容やタイミングがピッタリ合い、まずは2025年2月に1台目を導入しています。
「Sma-pa マイナターミナル」導入後の様子について

実際に導入し、利用してみた感想はいかがですか?
やるしかない!と覚悟を決めて導入した「Sma-pa マイナターミナル」ですが、もともと旧機種を使っていたこともあり、患者さんも職員も特に違和感なく、スムーズに移行できました。現在は台数を増やし、新機種3台、旧機種4台で運用していますが、特に新機種に関するネガティブな意見はいただいていません。逆に、マイナ保険証の資格確認のため窓口に行く必要がなくなったので、患者さんから「楽になった」とコメントをいただいているほどです。実際、マイナ保険証の利用者は格段に増えており、新機種を導入した2025年1月は利用率19%でしたが、4月の段階で33% まで上がっています。クリニック等での顔認証リーダー利用者が増えてくると、これからますます利用率が上がってくるでしょうね。

新機種の運用で配慮したことはありますか?
再来受付機の場所を変更すると、患者さんの混乱を招きかねません。できるだけ違和感なく新機種をご利用いただけるよう、旧機種と並列で置くようにしました。ただ、患者さんは手前の受付機からご利用になる傾向があるため、周知の意味でも入り口に近いほうに新機種を配置する、目立つように張り紙を行うなど、工夫はしています。
また、設置してしばらくは混雑する時間帯に誘導とサポートを兼ねた専任職員を1名立てて対応中です。職員に対しても、不安を感じさせないよう、事前にしっかりとマニュアルを準備して配布しました。
今後について

今後の業務改善について、取り組みや方向性をお聞かせください。
現在は既存の健康保険証を利用している患者さんが多いため、院内に新旧の再来受付機が混在しています。今後は段階的に新型機の台数を増やしていき、最終的には新機種のみでの運用体制を整えていく方針です。なお、マイナ保険証未登録の患者さんは、窓口での資格確認対応を行う体制に切り替えていくことになると思います。
あわせて、USEN-ALMEXから提案を受けている「医事DXソリューション」に基づき、支払システムの見直しや会計時の待機時間短縮にも取り組む予定です。再来受付から会計に至るまでの業務フロー全体を再構築し、デジタル技術を最大限に活用することで、患者さんの満足度向上と医療事務の効率化を両立できる体制を構築していきます。
医事DX化でお悩みの他病院様から見学の希望があった場合、ご対応いただけますか?
もちろんです、ぜひ見学にいらしてください。実際、関連企業からの依頼や学会等でつながった方からご相談いただき、病院同士で交流を行うことがあります。当院に起こしいただければ詳しい運用についてお話できますし、逆に来ていただいた病院さまの運用についても聞かせていただいて、共に研鑽を積んでいけると良いですよね。