押田動物病院様について
押田動物病院様の概要や特徴を教えていただけますか?
地域に根差した動物病院です。押田院長が外科を専門とすることから、特に整形外科・神経外科に強く、外科手術も幅広く行っています。
一次診療病院で、特殊な設備が必要な病気の場合は大きな病院をご紹介することもありますが、できる限り自分たちで診られるようにと、CTスキャン、腹腔鏡手術装置をはじめとした様々な設備を導入し治療にあたっています。
先進の技術を取り入れた治療をすると同時に、動物やご家族への気配りも大切にされているそうですね。
ただ検査や治療をするのではなく、患者さま・オーナーさまとしっかり向き合うことを大切にしています。何を求められているか、何が必要なのかに気を配り、治療法もそれぞれの方に合わせて様々な提案をさせていただくようにしています。また、お預かりした動物たちは毛を整えてからお返しするなど、細やかな部分まで気を配るよう意識しています。
2023年3月に新施設へ移転されました。その際にこだわったポイントについて教えてください。
動物やご家族が快適に過ごせるよう、犬と猫のスペースを分けました。犬を目にしたり、匂いを感じたりして怖がってしまう、猫の性格や精神的な部分に配慮したかたちです。また、開放感にもこだわりました。自然光が入るようにと、検査や手術のスペースにも窓を設けています。検査・診察スペースも全体的に広くなり、再生医療の細胞培養には別室を設けました。
電子カルテと連携した動物病院専用自動精算機『FIT-A』導入の効果
新施設にアルメックスの動物病院専用自動精算機『FIT-A』を導入されたのには、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
旧施設では自動釣銭機を使用していたものの、会計の際、スタッフの手間や時間が多く取られていました。それを軽減したいと、移転のタイミングで自動精算機の導入を検討していたところ、当院で使用している動物病院向け電子カルテ「アーミックス(Ahmics)」の会社さんからアルメックスさんをご紹介いただき、自動精算機『FIT-A』を設置することになりました。
『FIT-A』を導入された感想を教えてください。
最初は、新しい機械を使いこなせるかなと心配していましたが、慣れるまでの難しさはあっても、入れてよかったと感じています。結果的に会計のミスがほぼなくなったんです。自動釣銭機がない頃は売上金額にずれが生じ、何のずれか調べるのに労力がかかりました。自動釣銭機が入ってからも、電子カルテの情報を手入力しなければいけないので、やはり打ちミスが起こりました。それは僕らとオーナーさま、どちらの損にもなり得てトラブルになってしまうこともありました。それがなくなったのはとても大きいです。
また、旧施設ではカード決済の機械が手数料の関係で2台あり、このカードならこちらの機械を使うとか、少し煩雑さがあったんです。今はそのカード決済も、QRコード決済や電子マネーもひとつの機械にまとまり、効率が向上したと感じます。
会計業務にかかる時間はどのぐらい減りましたか?
診療明細の内容確認程度になり、ほぼなくなりました。以前はお金を数えて自動釣銭機に入れたり、出てきたお釣りをオーナーさまに見せて渡したり、カード決済なら打ち込みなどの作業をしていたのが、一切なくなりました。おかげで、お帰りの際の受付は、診療内容や薬の説明に集中することができます。
オーナーさまの反応はいかがでしょうか?
秘匿性の向上や、以前は使えなかった一部のカードや電子マネーを、この機会に取り扱い開始したこともあり、利便性が上がり喜んでいただいています。
サポートに対するご感想と製品改良のご要望
導入当初のサポートについて教えてください。
新施設の開業前に使い方の説明をしていただく機会がありました。また開業日には1日つききりでフォローしていただいたので心強かったです。
コールセンターへ問い合わせしたり、遠隔操作でのテクニカルサポートを受けたことはありますか。
使い始めて2〜3週間経ったある日の夜、『FIT-A』を監視するアプリが入ったパソコンが作動しなくなってしまったことがありました。翌日の朝にも同じことが起こったのですが、どちらも電話で問い合わせて遠隔サポートいただきました。『FIT-A』自体は使えていたので、会計にはそれほど大きな支障はなかったのかもしれませんが、「導入してすぐのエラーは不安ですよね」と快く対応していただけたのが本当にありがたかったです。
導入後も24時間365日サポートを受けられるのは安心ですよね。
朝早い時間や夜遅くに電話するのは申し訳なく思うのですが、アルメックスさんのサポートセンターは24時間体制で、簡易的なものはその場で対処法を助言してもらえますし、必要なら営業担当やエンジニアの方につないでいただけます。
さらにこうなったらいいなというご要望はありますか?
難しい話だと思いますが、すべての会計が『FIT-A』でできると理想的です。手術などで会計金額が大きくなると、前受け金や未収金が発生する場合があります。これは電子カルテ側のシステムの問題かもしれませんが、現状『FIT-A』では前受け金と合算して会計することができません。そういった複雑な会計等も『FIT-A』で完結できればより効率が上がります。
今後の展望
最後に、押田動物病院様の今後について教えてください。
まずはこの自動精算機『FIT-A』を含め、導入したばかりの多くの機械を僕らが使いこなして、動物たちとオーナーさまの利便性向上や安心感につなげることです。
地域に根差した一次診療病院だというスタンスはこれからも変わりませんが、二次診療病院は距離的に遠くにありますし、できるだけたらい回しのようなことはしたくない。スタッフの中にも幼い頃や今も動物を飼っている人が多く、病気や別れを経験してきて、もっと何かしてあげられたんじゃないだろうかと感じたことがあり、オーナーさまの気持ちに共感できます。少しでも僕らにできることを増やせるよう、常に学んでいきたい。医療は日進月歩で変わりますし、いい機械や道具があっても、それらを使って治療をするのは僕らなので、常にアップデートしていくことは欠かせないと考えています。